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PAHの治療について

どんな治療法があるの?

20年ほど前までは、肺動脈性肺高血圧症には決定的な治療薬がなく、長い間治療を受けていてもあまり大きな効果は得られませんでした。そのため患者さんは、息苦しさや疲労感などに悩まされながら生活をせざるを得ませんでした。ところが最近になって、いくつかの新しい薬が相次いで開発され、治療効果が上がるようになってきました。特に血管拡張薬を使った治療は、これまで以上に高い効果が得られています。
治療を始めるにあたっては、主治医とよく相談しながら、一人ひとりの患者さんに一番合った薬を選ぶ必要があります

薬物療法

一般的な治療で用いられる薬

抗凝固薬
肺動脈性肺高血圧症患者さんの中には、肺血管に血液の固まり(血栓)があって血液の流れを悪くしていたり、心臓でできた血栓が肺に流れてきて、肺血管を詰まらせたりする場合があります。そのため、血栓予防に血液を固まりにくくする抗凝固薬や抗血小板薬を使用します。
利尿薬
尿の量を増やして、体内に必要以上にたまった水分を外に出すことにより、心臓や肺の負担を減らします。ただし、使い過ぎると全身の水分が減ってしまい、かえって症状が悪くなることがあります。
強心薬
心臓の収縮力を増強する薬です。また血管を広げる作用を併せ持つ薬もあります。

血管拡張療法

血管拡張薬は、肺動脈性肺高血圧症治療の中心となる薬です。肺動脈性肺高血圧症の患者さんは、肺の細い血管が狭くなっているので、血管拡張薬で血管を広げたり、長期では血管壁の構造が改善したりして、肺の圧力が下がり、心臓への負担が軽くなります。

酸素吸入療法

肺動脈性肺高血圧症では心臓が血液を送り出す力が弱くなっているため、全身へ酸素を運ぶ能力が低下してしまいます(低酸素血症)。特に体を動かした後や睡眠後は大きく低下することがあります。酸素吸入では、通常の空気より高い濃度の酸素を吸うことで、この症状を改善します。

酸素吸入療法

手術療法

●肺移植

薬物療法では十分な効果が得られない場合には、手術療法を行います。
従来は、心臓と肺を同時に移植する心肺移植が行われていましたが、近年、肺移植により心臓の機能が回復することがわかり、肺単独での移植が中心となりました。

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